イーレックス、ベトナム初の商用バイオマス発電所が稼働開始—再エネ事業をASEAN全域に拡大へ

ジェトロビジネス短信によると、再生可能エネルギーを軸に電力事業を展開するイーレックスは、2025年4月25日にベトナム南部ハウザン省にて、同社初の海外バイオマス発電所となる施設の竣工式を実施しました。式典には、同省のドン・バン・タン共産党委員会書記をはじめ、現地政府関係者や企業関係者が多数出席しました。

この発電所は、ベトナムで初めて商業運転を行う本格的なバイオマス発電施設であり、2022年12月より、事業会社「Hau Giang Bioenergy Joint Stock Company」のもとで建設が進められてきました。発電能力は20メガワット(MW)で、2基の発電ユニットを備え、ロンミー変電所へと6.3kmの送電線を通じて国家電力網に接続。年間の発電量は、およそ9万3,000世帯分の電力需要をまかなう規模です。

■北部での木質ペレット製造・新発電所建設も進行中
さらにイーレックスは、2025年3月からベトナム北部のトゥエンクアン省において、FSC認証を取得した丸太や木質残渣を活用した木質ペレットの製造もスタートしています。年間生産能力は15万トンにのぼり、日本を含む海外市場への輸出も行われています。
また、2024年10月には北部のイエンバイ省およびトゥエンクアン省でも新たなバイオマス発電所の建設が始まり、2027年の完成を目指してプロジェクトが進行中です。

■2035年までに国内18カ所のバイオマス発電所を計画、カンボジア含むASEAN地域へも拡大
イーレックスは、ベトナム国内で2035年までに18カ所の新設バイオマス発電所の建設を予定しており、これに加えて既存の石炭火力発電所6カ所でも、バイオマスとの混焼による再エネ転換を視野に入れた検討が進められています。

さらに海外展開として、カンボジアでも水力発電を含む再生可能エネルギー関連事業を推進中です。同社グループが手がける23件の発電投資プロジェクト(バイオマス50MW、太陽光40MW含む)は、2024年9月の閣僚会議で正式に承認されており、今後はASEAN地域全体での事業拡大が本格化する見通しです。

ジェトロビジネス短信
https://www.jetro.go.jp/biznews/2025/05/e2722945b1f2aade.html

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