ベトナム電子身分証「VNeID」外国人向け登録開始―法人代表者は登録必要

ジェトロのビジネス短信によると、ベトナム公安省が開発した電子身分証明システム「VNeID」が、7月1日から外国人や外国企業・組織を対象にした登録・運用を開始しました。8月19日までは「外国人向け強化期間」として、窓口の受付時間を延長するなどの対応が行われています。法人の代表者は、オンラインで行政手続きを進めるために登録が求められます。

VNeIDは本来、ベトナム国民が行政サービスを利用するための仕組みでしたが、利便性の向上や行政手続きの迅速化を目的として、外国人や外国企業にも利用範囲が広げられました。法的に登録が義務付けられているわけではありませんが、法人アカウントは代表者(もしくは委任を受けた者)の個人アカウントとひも付けられるため、実質的には顔写真や指紋登録が欠かせない仕組みとなっています。

2025年7月時点では、外国人がアカウントを申請する際、本人が直接、省や市の出入国管理局窓口に出向く必要があり、代理申請は認められていません。申請時には以下の書類を提出する必要があります(※今後変更の可能性あり)。

・パスポート
・一時滞在カード(TRC)または永住カード(PRC)
・本人または法人名義の携帯電話番号
・申請書TK01(窓口で記入可)

窓口では必要要件の確認後、申請者の写真撮影と指紋登録が行われます。手数料はかからず、登録が完了すると法人アカウントと連携され、VNeIDアプリを通じて行政手続きが利用可能になります。

従来の窓口手続きも当面は継続されますが、今後はVNeID利用へ全面移行する可能性が高く、ベトナム日本商工会議所(JCCI)は早めの登録を呼びかけています。

また、法人代表者以外の外国人は任意登録となっており、現時点では必要性は高くありません。ただし将来的に電子化手続きが一般化すれば、駐在員などの長期滞在者についても事実上の必須化が見込まれています。

ジェトロビジネス短信
https://www.jetro.go.jp/biznews/2025/07/3aa581d850c0208c.html

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